ユーロのピアニスト (その1)

2013-04-28

もう一人がスエーデンのエスビヨルン・スベンソン (E.S.T.) でそのアルバムは『フローム・ガーガリンズ・ポイント・オブ・ビュー』なのですが、これもまた今までのジャズには無いポップな要素とクラシカルな感覚を併せ持ち、卓越した技巧のもとに妙に明るく屈託が無く、それでいてジャズの気分を失うことが無いまさしくジャズだったのです。彼はつい先日事故で亡くなったのですが、このアルバム以前のものを含めて大方のアルバムを収集してしまい都合十数枚になってしまいました。

このスベンソンの新しい試みは彼の死後もヨーロッパや日本のピアニストに多大な影響を与え続け、新しいジャズピアノを志す者にとって一度は聞きあるいは学ばねばならない存在となっているようです。ダンモ研の現役生も一度は聞いていただきたいものです。今日日本人では桑原あいがポップスな面を多少なりとも影響受けたかと、そしてスエーデン在住の坂田尚子がクラシカルな面とフリーな面を受け継いだと言えるでしょう。

そして2000年に入って間もなく、レコード屋の棚に並んでいた東洋人らしい女の子のCDに目が留まったのです。

全部英語で書かれているし輸入盤でしたから、これは買って聞いてみるしかなかったのですが、これが上原ひろみの初アルバムの『アナザー・マインド』でした。後に国内盤も出て大いに売れることとなったあのアルバムです。このCDには初聴からたまげました。ポップなリズムとノリでこれは今までに無いジャズの到来かと即座に思ったものです。明らかに東西で新しいピアノジャズの胎動を感じ始めるのでありました。