ユーロのピアニスト (その1)

2013-04-28

そこで、今般は90年代中半以降ユーロで出たピアノ・トリオ・アルバムの中で、フォービート・ジャズであろうと新しいタイプのジャズであろうと面白いアルバムをご紹介することとしたいと思います。

ティエール・ラング / スイス

ビトウィーン・ア・スマイル・アンド・ティアーズ
    これは輸入盤なので現在手に入るかどうか分かりません。手に入らない場合は、後にブルー・ノートから何枚かのアルバムを出しているので、それを求めれば良いでしょう。如何にもユーロの端正にしてクラシカルなジャズが楽しめます。

エスビヨルン・スベンソン (E.S.T.) / スエーデン

サムホエアー・エルス・ビフォー
    常に進化し続けたのが彼のピアノの特徴で、その中期を代表する集大成的なアルバム。この後彼はフリー性を帯びて行くこととなります。
ライブ・イン・ベルリン
ライブ・イン・ハンブルグ
    いずれも絶頂期のライブ盤、フリー的な部分もありますが違和感なく楽しめる傑作。もしフリーなジャズがお好きなら最後のアルバムとなった『ルーコサイト』や『301』もお勧めします。

ルイス・バン・ダイク / オランダ

バラッド・イン・ブルー
    オランダと言えばピム・ヤコブスが忘れられませんが、この国は予てよりジャズ大国であります。大人のピアノです、お馴染みのジャズナンバーを大した速弾きもなくシングルトーンでひたすら一音一音を大事に弾いています。
    甘美なメロディーの中にきりっと締まったタッチと音色で迫ってきますが、これは巧みなペダルワークによるとの指摘もあるのですがその通りなのでしょうか。言って見ればワンマン・トリオなのですが、ベースは一拍目と三泊目のみで弾いたり、ドラムスもブラシをシャカシャカやるのみなのですが、これが素晴らしい。
    ピアノを引き立てることが自分たちも引き立つのだということを、知り尽くしているかのごとく的確にして最小にして最大の効果を与えているのです。