ユーロのピアニスト (その2)

2013-06-12

武冨さん (鑑賞部 ’68) から

2013/6/15 訂正


ピアノ・トリオはエロル・ガーナーに見られるようなワンマン・トリオという形が極普通の形態としての出発点だったのでしょう。その頃のトリオはピアノ演奏を聴かせるための編成ですから、ベースやドラムスはピアノに邪魔にならないようなリズムを送り出すことが使命であって、自らが目立ったりピアノを煽って盛上げるようなことはしないし、してはいけなかったのです。その後ビル・エバンスはベースやドラムスとのコラボレーションによる表現を志向し、その三位一体となったピアノ・トリオというスタイルを創造しました。

本稿「その1」でE.S.T.のスベンソンを紹介の時には触れなかったのですが、スベンソンもまた三位一体型のピアノ・トリオであると共に、上原ひろみのように様々なエレクトリックな仕掛けがピアノにもベースにもあり、ドラムスも今までにはない仕掛けがあります。その事は前回紹介しなかったのですが、ストックホルムでのライブ版がDVDでありますので是非ご覧になっていただきたいものです。こうした新しいピアノ・トリオ・スタイルの確立もE.S.T.の真骨頂なのでありました。

さて、今回のご紹介もフォービート・スタイルや新しいスタイルのトリオをごちゃまぜではありますが、良い物だけを選んでご案内していきましょう。