ユーロのピアニスト (その2)

2013-06-12

Walter Lang / ドイツ

Walter Lang Trio Plays Charles Chaplin[]
    大国ドイツゆえ多くのお勧めピアノ・トリオのアルバムがあっても良いのですが、どういうわけか名のあるグループを自分では思いつかないし、良いアルバムが浮かんできません。そういった状況の中で、彼のこのアルバムはご紹介に値する素晴らしいアルバムなのです。
    彼は何度も日本に来ているし、日本中のあちこちでライブをやっているのでお聞きになった方もあるでしょう。中でも『Smile』は一曲入魂のこのアルバム中の白眉。
    このアルバムはチャプリンの素晴らしい音楽性が彼をして良いアルバムに仕上げたとしか思えないのですが、チャプリンが凄いのか、ラングが神罹ったのでしょうか。
    これ以外にも国内から出たアルバムがありますが、とてもこのアルバムに比肩できるような出来では無く、彼の一番のアルバムはこれに尽きます。残念なことに、このアルバムは大分前の輸入盤なので、中古市場で探すしかありません。

James Pearson / イギリス

The Best Things in Life
    イギリスも大国なので、それなりに大勢のピアニストが居てもおかしくないのですが、これと言って見当たりません。パッケージは幼い女の子が海岸の砂浜を駆けている写真で、これがこのアルバムの特徴を最大限に現わしています。如何にもイギリス人らしい端正さの中に、メジャーな曲調の中で温和で優しく良くスイングしたアルバムに仕上がっています。
    黒人特有のノリとか節回しは少なく、白人ジャズというのがあるとすればまさしくこのよう明るく健康的なノリで、オランダのピーター・ビーツに近いものを感じます。最新アルバムではロニー・スコット・クラブでのライブ盤もノリノリで評判です。