ユーロのピアニスト (その4 最終回)

2013-08-31

Abe Rábade / ポルトガル

A Modo (Karonte KAR7833)
    彼の独特のリズムとメロディーは今までのジャズには無かったと思わずにはいられません。
    スペインと同じようにイスラームの影響下にあったイベリア半島のジャズと言っては言い過ぎでしょうか。
    それ故に、何事が起きるのかと耳をそばだてるほどに新鮮に聞こえてくるのです。
    最も全曲に渡って彼独特なジャズというわけではなく、叙情派ピアニストらしい曲やフォービートに乗った曲もあります。
    ポルトガルのジャズ・メンですから珍しいと言えば珍しいのですが、お隣のスペインはジャズ大国ですから、別段珍しい分けでも無いのかもしれません。
    多分スペインでも活躍しているのでしょう。

Rémi Panossian / フランス

BBANG (Plus loin music VDCD-6398)
    前作の『Add Fiction』 (Plusloin Music PL-4538) を紹介するかどうか迷いました。
    と言うのは前作で彼を初めて聞いたこともあって、衝撃度は前作の方にあったからです。
    しかし『BBANG』は前作より更に進化していることからこちらを紹介することにします。
    彼は「東京ジャズ」にも来ましたのでご覧になった方もあるかと思いますが、そのスタイルはポップで明るく楽しいメロディーで一気にノリノリの気分にさせてくれます。
    ある意味上原ひろみ的ではありますが、曲によっては新感覚のものもあり、どちらかと言うとE.S.T.のSvenssonに近い線でしょう。
    ベースとドラムスも当然のことながら、今まで聞きなれたジャズらしいそれとは異なり、E.S.T.やひろみトリオと同じようなポップ系に近いものを感じます。
    彼はまだまだ進化し続けるピアニストでしょう、次にご紹介するTingvallと同様に私としては追っかけ続ける対象なのです。